境界性人格障害と愛着障害【最新版】

境界性人格障害と愛着障害【最新版】

愛着障害と境界性人格障害はかなり酷似した類縁的な概念です。そもそも愛着障害という概念を日本社会に広めたのは岡田尊司氏という精神科医で、境界性人格障害という用語を一般書籍という形で世に広めることに成功したのもまた岡田尊司氏でした。

したがって、境界性人格障害と愛着障害は両者とも酷似した風に受け取られやすいと思います。(境界性人格障害も愛着障害も他人への信頼感や愛着感を欠いた感情の不安定性を示唆する精神障害です)

境界性人格障害も愛着障害も診断書に記載されている

境界性人格障害も愛着障害もアメリカ精神医学会による診断の手引き書、DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)にもICD(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)においても、両者とも定義されたものです。

診断基準書自体の不手際

しかも、その診断基準というか、症状自体がかなり酷似しているので、両者の病名は一括にして捉えてしまっていいような状況に陥っています。

精神医療の分野では、年々続々と新たな病名、診断名が増加するという不可解な現象が起きており、昨今の例をあげれば、新型うつ病ですとか社会不安障害だとかそういったものはすべてそうです。

同じ症状の病気を別の病名として新たな病気をねつ造する精神医療

もとを辿(たど)れば、ほとんど同じ概念として捉えることが可能であるにもかかわらず、精神医学者は次々と新しい病名を作り出したり、また、もともと存在している病名を社会に普及させようとしたりして画策しているわけです。病名が増えるほど、精神科医や心療内科医は儲かりますし、あるいは、書籍を売るために意図的に普及させようと試みる場合も少なくないようです。

これと同じ話が、愛着障害にも言えると思います。

全人口の過半数が愛着障害を抱えているわけがない

もともと愛着障害は、ほとんど知られていない診断名でした。ところが、「愛着障害の克服-愛着アプローチで人は変われる-」という先に挙げた岡田氏の書籍が売れたことにより、日本社会に愛着障害という概念がより知られるようになりました。

他のページでも書きましたが、氏のその初期には、ある研究によると、今の日本人の約過半数以上が何らかの愛着障害を抱えているという記述が散見できましたが、自然科学における統計学の基礎を考慮すれば、ある国の全人口の過半数が精神障害という障害(Dis-order)の状態にあるというのは、おかしな話だということになります。

岡田尊司氏の功績と功罪

精神障害の有病率は常に1~数%ということも思慮してみてもやはり変です。岡田氏は境界性人格障害(「パーソナリティー障害」–いかに接しどう克服するか?)は克服できるという非常に良い本を書いています。また、愛着障害も愛着アプローチを変えることで克服できるという非常に前向きな内容な書籍が並びます。

しかしながら、全人口の過半数が精神障害であるというような誇張しすぎに思われる記述も近年、氏がメディアに出て、有名になるにつれ、目立つようになってきたというのが私の率直な実感です。

境界性人格障害なのか?愛着障害なのか?

こういった愛着障害という概念を社会に普及させてしまったせいで、自分は境界性人格障害なのか愛着障害なのかわけがわかないといっている人、自己診断して、「僕は愛着障害で境界性人格障害です。」と私に相談される方が少なくありません。

ここに発達障害という概念が加わるとこれまたさらに厄介な話になります。
(この話については別のページに記載します。)

境界性人格障害の特徴:

・愛情飢餓観に苦しんでいる
・感情が極めて不安定である
・他人への信頼感、愛着感が欠如している
・アイデンティティーの混乱
・自我基盤の脆弱性

愛着障害の特徴:

・愛情飢餓観に苦しみ、他人を信用できない
・感情の不安定性
・対人関係がうまくいかない
・自分に自信がなく自分の殻に閉じこもりがち

境界性人格障害と愛着障害は同じものと考えてよい

こんな感じで、境界性人格障害も愛着障害もほとんど同じようなモノだと
認識されて結構でしょう。

これ以上、診断名が増える必要性は全くありません。

つまり、境界性人格障害も愛着障害も、社会不安障害と全般性不安障害のような
名こそ違えど、実態はほとんど同じだと言い切れる病名だといえるわけです。

何故かというと、精神疾患の人は、ほぼ全員といっても過言ではないほど他人への愛着感を覚えづらい脳を持っていることが最新の脳科学によって続々とその旨の報告が為されているからです。

まとめ

同じ症状を抱える病気に新たな病名を追加していく精神医療の分野は一体このままではどういうことになってしまうのでしょうか?
診断方法自体に科学的根拠がなく、精神医学は未だ古典的心理学の呪いから抜け出せていない、いわゆるサイエンスとはいえない状態にひれ伏しているのが事実上の実情ということになります。

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