愛着障害の克服(結論)

愛着障害の克服(結論)

愛着障害を克服するのに必要なプロセスは主に2つあります。

①自分に潜む愛着の問題の自覚

②自他への愛着を適度に捨てる

まず第一は、

①自分に潜む愛着の問題の自覚

①自分自身に愛着の問題が存在しているということを自覚するということです。自覚するということは意識にあげて、認識するということで、認識しなければ、問題のスクリーニングも解決も不能になります。

逆に言えば、「自分には愛着障害という問題が存在する」と意識化している、気づいている人は実際に愛着障害を克服することがより容易に可能になります。
自分の問題を自覚している人は既に峠を越えていると考えて頂いて構いません。

次に愛着障害を克服するの必要なことは、

②自他への愛着を適度に捨てる

②で、これは精神論的な話になっていくのですが、愛着障害を克服するには、愛着(゠他人への過度な感情移入を捨てる)を適度に捨てればいい※のです。(※適度に捨てるということは自然とできるようになります。)
今回は既に①のプロセスを終了している、自分のことを愛着障害であると自覚することに成功している人に向けて、②すなわち、「愛着を捨てるということ」についてお話させていただきたいと思います。

【当サイト目次(一覧)】
大人の愛着障害を克服
愛着障害を克服した人
愛着障害をマインドフルネス瞑想で克服
愛着障害を運動で克服する
愛着障害の恋愛問題を克服する法(まとめ)
境界性人格障害と愛着障害
回避性愛着障害の克服のために
不安型愛着障害の克服

愛着障害とは、かなり曖昧な診断名

愛着障害(Reactive attachment disorder)とは、境界性人格障害と類縁の感情の不安定性、愛情飢餓性を示す精神疾患の一種として、DSM(米国精神医学会の診断の手引き)やICD(国際疾病分類)において、定義されているものです。愛着の問題は誰にでも大なり小なりあるのは確かですので、愛着障害という診断名はかなり曖昧(あいまい)なものになってしまうと思います。

そこが、愛着障害という診断名の厄介さです。

愛着障害という言葉を、日本ではやらせた岡田尊司という精神科医は、その著書「愛着障害-子供時代を引きづる人々-」という書籍のなかで、「今の日本社会で愛着障害を抱えた人は総人口の約60%近くに登る」といっていました。私の個人的実感としてですが、国民の6割が精神疾患のわけはありません。自然科学的な統計論で考えてみてもどう考えてもありえないことがよくわかります。(障害の有病率というのは常に数%未満で収まります。)
(参考:)
境界性人格障害と愛着障害【最新版】
愛着障害の恋愛問題を克服する法(まとめ)

氏のこの表現は、ポジショントークというか、かなり誇張しすぎなものだと思いました。

話がそれましたが、診断の定義自体がかなり曖昧(あいまい)で、不透明であればあるほど誰もが愛着障害だというばかげた話になってしまうからです。

そのためそのような話はとりあえず横に置き、深刻な愛情の問題を抱えている人に限って、話を進めさせていただきます。

愛着障害を克服することは可能

結論からいうと、愛着障害を克服することはまず可能です。どういったプロセスを踏んでいけばいいかより詳細をここで説明していきます。

①自分の愛着の問題を自覚する

愛着障害を克服するには、冒頭で述べた通り、まずはその自覚からすべてがはじまります。過去の私はさまざまな精神疾患を抱え、愛着の問題を抱えていました。他人の些細な一元一句の言葉の発しに、一喜一憂していました。今ではそういう性格特性はなくなりました。

愛着の問題が解消された良い証拠だと思います。

②他人への過剰な感情移入をしない

愛着障害を克服するとは、他人への愛着というものを脱感作(だっかんさ)していくということになると思います。要するに、他人に対して良い意味で無関心になるということです。「他人は他人、自分は自分」と割り切ることができる人は、他人の言動や言行に左右されることはありません。

こういう人は、自然と他人と距離をとることができているので、他人からの有償のもしくは無償の愛情に対しても、決して過剰反応しないわけです。

すべて、ニュアンス的には「はい、そうですか。」みたいな感じで流してしまう感じです。

③「はい、そうですか。」

少し哲学的な話をここですると、どんなに愛した人でもどんなに愛着のある人、事物、モノ、存在であってもいつかこの世から消滅します。まさに諸行無常です。だからこそ、愛着障害の克服とは、他人に対しての感情移入(愛着)を脳機能のレベルで、自然と捨てていくということを指すと、私は話しているわけです。

誰かが不幸にあっていると聞いて、心の優しい人では気分が落ち込んでうつ病的になる人はいると思います。しかし、愛着障害を克服した人の場合、そういう話を耳にしても目にしても「はい、そうですか」で、過度な感情移入はしません。

いくら共感しようが、苦しんでいる当事者は何も救われないということをよく理解しているからです。

④小野田少尉のケース

他人からは冷たい人だと思われるかもしれません。しかし、これが精神的に自立した人間の中身のわけです。小野田寛郎という旧日本軍の諜報員だった人は、戦友を目の前で撃たれ、その死亡を確認しました。しかし、次の日にはもう立ち直ったといっていました。

その日は相当なショックを受けたそうですが、すぐに合理的な思考゠哀しんだところで、

戦友が蘇るわけでも救われるわけでもない、俺は俺の任務にあたるべきでそれが戦友への手向けになるのだと意識を彼は転換させたのでした。
(ちなみに、彼は故人ですが、最近、彼のことをサイコパスだとネット上に流布させ、その種のヘイト記事をエサにして、集客をしている人間が作家を中心にちらほら存在します。面白いのは小野田氏が亡くなった直後にそのような人間は急増し、存命の間は、何も書かれていませんでした。小野田氏はそもそも、天皇陛下から藍綬褒章の贈与を受けています。「日本の心を病んだ子供たちを救いたい」と、自然塾を開いて、多くの子供たちの社会的成長に貢献したとして、天皇に評価されたからです。サイコパスが藍綬褒章をもらうはずがありません。)

愛着障害を克服した人はこういう心境になります

・気持ちの切り替えが早い

・他人への過度の感情移入や愛情を持たないし、それに左右されない

・しかし、他人を思いやり共感する気持ちは適度にもっている

・社会的に他人と末永く付き合うことができる(相手と急に距離が近くなったりしない)

・誰かと共依存関係になるようなことももはやない

愛着障害を克服する方法

脳の機能障害を是正するということです。これは私の他のブログに詳しく書いてあります。脳の機能が心、性格を生んでいるわけで、心、性格は脳の機能を変えれば変わります。

たとえば、オキシトシンという愛情ホルモンが増加したオキシトシンリッチな状態になれば、他人への信頼感や愛着感は即効で高まるわけです。

愛着障害は心や性格の問題ではなく脳の問題だということです。
脳内のオキシトシンをはじめとする心をストレスフリーにするのに必要な癒し系のホルモン、神経伝達物質が増えていけば、いわゆる「愛着障害を乗り越えることが可能になってくる」という単純明快な話になります。

境界性人格障害と愛着障害の関連性について

境界性人格障害と愛着障害は関連性が高いとされておりそれを気にする方が多いような印象を受けますが、そこまで気にされる必要はありません。
しかしながら、境界性人格障害について知ることは、愛着障害の克服にかなり役立ちます。
下記のサイトがかなり詳しいです。
(参照)
https://bpdtreatmentblog.wordpress.com/2016/03/22/20160322181801/

まとめ

愛着障害を克服すると、とにかく楽になります。情動のコントロール能力も高まり、他人への不信感が信頼感へと変貌します。また、傷つきやすさ、繊細さというものも自然と消滅していくことになるでしょう。何が起きても自然と無理なく流すことがより簡単にできるようになっていくというわけです。当サイトでは愛着障害の克服法について、主に詳しく説明していきます。このページの上部には目次があるので、各記事を参照されてみてください。